お弁当と映画と ♪

さあ。火曜日....


いつもならここから、「 本日のべんと...」 となるんだが、それにも ちょっと飽きてきた。。。(笑)


昨夜 寝違えた首が、朝から痛い.....ほんと・・・寝違えってのはなんでこんなに痛いんだろう?
そんなことを思いながら、買い置きしてある菓子パンにかじりつき、こうして書き込んでる。


「 今日のあたしのお昼はコレよ〜! 」 ってな感じで、パシャ!とシャッターでも切ってみようか? なんてチラと思ったりもしたが、いやぁ....若い女子でもあるまいし、誰があたしの食べかけのパンなど見たいものかぃ....(笑)


さあ。 久しぶりに何を書き込もうかしら....


ここんとこ、すっかり弁当ブログ化してしまった このブログ。。。


やはり、べんとネタか。。。


マイク・ニコルズ監督、メラニー・グリフィス主演のアメリカ映画。
主人公テスの恋人役がハリソン・フォード、そしてあのシガニー・ウィーバーが、イタい女上司役で出演し、'80年代後半当時、日本でも大ヒットを飛ばした映画。


私が、この映画を一番最初に観たのは、飛行機の中だった。
確かあれは89年頃だったかと思う。


当時まだ新婚で、赴任先からの帰りの飛行機だったか、行きの飛行機だったか、それは忘れちゃったけど、「 ふ〜ん。 メラニーグリフィスねぇ〜 」 なんて思いながら見始めて、あっという間に見終わって 「 あ〜、面白かった!こんなに面白いの久しぶりよ! ねえ? 面白かったよね〜 」 なんて少し興奮気味に、実は、あまり面白そうではなかった隣の夫に言ってみたりなんかしたのも、よ〜く覚えてる。(笑)


そして この映画には、お弁当のシーンが登場するんだ。
映画の最後の方で、すったもんだあった挙句、新しい会社に初出勤する主人公テスに、ハリソン・フォード演じる恋人のジャックが、「 ほら、君のランチだよ 」と、お弁当を差し出すシーンがあるんだが、そこがとても印象に残っている。

そしてその、お世辞にもエレガントとは言えない 真っ黒なブリキ缶のお弁当箱の蓋を開けながら、ジャックがテスに囁く。


「 これはお昼に食べるサンドイッチ、これはミルクを買うお金。そしてこれはキャンディ。 あっ、それから先生にあげる林檎もね。。いいかい。。お友達と仲良く、暗くなる前にはお家に帰るんだよ。 」 と、まるで子供に言い聞かせるように、テスに手渡すシーン。。
とても素敵なワンシーン。。。


この映画のH.フォードを見て、すっかり「 胸ズキューン! 」とやられちゃった方も、多くいるに違いないと思う。(笑)
だって、それまでは、スターウォーズやレイダース、インディジョーズなど、彼が活躍する場といえば、宇宙や山や洞窟や滝なんかでしかなかったんだもの。。。(笑)
皮のチョッキに、インディハットをかぶったインディアナジョーンズ博士を見ることはできても、背広着て、企業買収仲介に燃え、そのくせちょっと抜け気味のキュートで可愛い H.フォードを見たのは、これが初めてだったから。

この映画にはまた、今となっては我々日本人にもすっかり浸透したが、当時はまだ聞いたこともなかった、「 M&A 」 に代表されるような、ビジネス用語もちょこちょこに出てくる。
いや、正確には当時まだ米にも 「M&A 」などと言う語彙は存在してなかったのかもしれないが・・・


折りしも時は'80年代後半当時、今と違って、米も日本も好景気のど真ん中。。。
投資銀行の親的存在であった、リーマンブラザーズやメリルリンチベア・スターンズやゴールドマンなどが驚異的な存在だったその当時を背景に、企業の合併・買収(M&A)に賭けた、学歴もキャリアもないただの女子社員がギリギリの橋を渡りながら、のしあがってく・・・
うんにゃ! のし上がるだけではない、のし上がったついでに、嫌味でズルい女上司の彼までぶんどっちゃう! って言う、これぞアメリカ! ともいえる 「 痛快サクセスストーリー 」。


そんなストーリーの中にあったからこそ、あの朝、ハリソン演じるおとぼけなジャックが差し出した、黒いブリキ缶のお弁当箱が、とても心に残ったんだろうな。 なんてね。。(笑)

ジャックがテスにプレゼントしたそのブリキのお弁当箱も、とても素敵だったけれど、もうひとつ、彼が鞄を失くしたテスに、「 鞄を失くしただろ? 今日から新しい仕事のパートナーでもある君に・・・」 と言って、ブリーフケースをプレゼントするシーンがある。
後で知ったことだが、そのブリーフケース、皮革製品では当時、ニューヨーカーの間では憧れのブランドだった シュレジンジャー(Schlesinger)のモノだった。


実は後日、私もそのブリーフケースが欲しくて欲しくて、問い合わせしてみたりしたけれど、その当時 覚えてるのは、目ん玉がそっくり返るくらいにお高くって、とても買えなくてあきらめたってことだけ。。(笑)
(尚、その後、シュレジンジャーからコーチマーという名称に変ったと聞いたのだが、どうなんだろ?)


映画の中の BOXは ↑ こんな形で、真っ黒なだけだったの。。。


本日のべんと公開はまた明日....



H.フォードつながりで....映画・小さな命が呼ぶとき



先々週、親子3人で、H.フォードが製作にかかわったという映画、 「 小さな命が呼ぶとき 」 を観た。


ポンペ病と言う難病にかかった我が子2人の新薬治験のために製薬会社を興し、医療ビジネスと現実の狭間で苦悩する父親(ブレンダン・フレイザー)と、彼と手を組む医学博士(H.フォード)の、実話を基にした映画だ。


米を代表するアクションスターの二大共演だけど、実話を映画化したと言う内容が内容なだけに、派手さは全然ない。
どちらかと言うと暗く地味。
しかし、医療とビジネスと言う反目する大きな壁の真実を知るには、充分な内容だったかと思う。


また、エンディングで流れた、クラプトンの有名すぎるラブソング 「 Change The World 」 にも グッとくる。。。
この曲を聴くと、いつもグッときちゃうんだなぁ。(笑)


私にとって、90年代以降でこれ以上の名曲はないんだもん。。。


Eric Clapton/Change the world


♪ もしあの星に手が届くなら君に取ってあげよう.....


昔、同じく医療ドラマで、「 ロレンツォのオイル 」 って言う映画があった。
これまた、難病の我が子を救うために、医療に関してはド素人だった銀行員の父親が 図書館で勉強に勉強を重ね、最後はなんと「治療薬」を作ってしまった...と言う、これもまた実話なんだけど、最近の親と子の胸の痛むニュースが多い中、これらの親子愛がテーマの医療映画を家族で観るのもいいかもしれないね。