夢を持とう! serendipity と、ノーベル化学賞と....
昨夜は久しぶりに嬉しいニュースにココロ躍った。
未来のない閉塞感に包まれ、内向きな思考からはなかなか抜け出せないような、どんより曇った時間がずっ〜と続いてる日本に(世界に)、突然 舞い降りた昨夜の朗報は、その詳細が明らかになってくると同時に、また時間を追うごとに 喜びがジワジワと染み渡ってくるかのような そんな明るいニュースだった。
ふたりの研究者のノーベル化学賞W受賞・・・
昨夜23時過ぎ、ベッドの中で半分寝コケながら、受賞された北海道大学名誉教授、鈴木先生の言葉を聞いていたけれど、その話の内容が余りに素晴らしかったため、途中からベッドの上で正座して拝聴した。
先生ご自身が、「 好きな言葉がありましてね・・・」 と 言いながら その 「 セレンディピティ serendipity 」 と 言う単語を用い、若い人たちに教えを説いた鈴木教授。
その時間・・・、私と同様にご覧になった方も大勢だろう。
と、表記してあるが、つまりは、思ってもいなかった幸運を掴める 「 能力 」 の ことを セレンディピティ と言うのである。
「 能力 」 なのだから、持って生まれた 運命、才能 などとは、また少し 意味合いが違ってくる。
「 能力 」 なのだから、その人の努力や積み重ねてきた勉強(知識)により、後年 備わってくるものを指す言葉であると言える。
「 (その能力が私にあったからこそ) 思わぬ幸運 (ノーベル賞と言う幸運に繋がる発見) が、もたらされたのです・・・」 と、そんなお話をされたのだった。
要するに 努力なくして、セレンディピティ は起き得なかった、幸運に出会うことはなかった・・・と 言う内容だった。
ひいてはつまり、「 長い間、いかに努力を重ねてきたか・・・」 と 言うことを暗におっしゃったのだった。
「 若い人たちには、夢を持ち、その夢のために努力を惜しまず、これからもどんどん興味のある分野を開拓していってほしい。既存の事柄で残りの何かを探すのではなく、オリジナリティ溢れた新しい研究から何かを探していってほしい。そして、そういう探求(発見)でしか、日本が日本として生き残っていく道はない 」 と、ハッキリ明言されていた。
あまりに素晴らしい内容なので、眠気はみるみる吹っ飛び、最後はメモを取りながらじっと聞き入った。
偉い先生は、当たり前だけど偉い。 やっぱり偉い。 本当に偉い。(笑)
まして今はこんな時代・・・いや、こんな時代だからこそ、耳を傾けねばならない言葉を、我々は決して聞き逃してはならない。
そしてまた、次代を担う子供達にも必ず伝えていかなければならない。
真実の言葉、聞かねばならぬ言葉と言うのは、昨晩のように必ず人のココロに触れ、何かしら感動を生むものなのです。
いやぁ・・・、昨夜はホント、久しぶりに感動と歓喜でココロ奮えたいい夜だった。