夢を持とう! serendipity と、ノーベル化学賞と....

昨夜は久しぶりに嬉しいニュースにココロ躍った。


未来のない閉塞感に包まれ、内向きな思考からはなかなか抜け出せないような、どんより曇った時間がずっ〜と続いてる日本に(世界に)、突然 舞い降りた昨夜の朗報は、その詳細が明らかになってくると同時に、また時間を追うごとに 喜びがジワジワと染み渡ってくるかのような そんな明るいニュースだった。


ふたりの研究者のノーベル化学賞W受賞・・・


昨夜23時過ぎ、ベッドの中で半分寝コケながら、受賞された北海道大学名誉教授、鈴木先生の言葉を聞いていたけれど、その話の内容が余りに素晴らしかったため、途中からベッドの上で正座して拝聴した。
先生ご自身が、「 好きな言葉がありましてね・・・」 と 言いながら その 「 セレンディピティ serendipity 」 と 言う単語を用い、若い人たちに教えを説いた鈴木教授。


その時間・・・、私と同様にご覧になった方も大勢だろう。



Wikipediaによると



セレンディピティ 」(serendipity)・・・
セレンディピティとは、何かを探しているときに、探しているものとは別の価値あるものを見つける能力・才能を指す言葉である。
何かを発見したという「現象」ではなく、何かを発見をする「能力」を指す。
平たく言えば、ふとした偶然をきっかけに閃きを得、幸運を掴み取る能力のことである。


と、表記してあるが、つまりは、思ってもいなかった幸運を掴める 「 能力 」 の ことを セレンディピティ と言うのである。


能力 」 なのだから、持って生まれた 運命、才能 などとは、また少し 意味合いが違ってくる。
能力 」 なのだから、その人の努力や積み重ねてきた勉強(知識)により、後年 備わってくるものを指す言葉であると言える。


「 (その能力が私にあったからこそ) 思わぬ幸運 (ノーベル賞と言う幸運に繋がる発見) が、もたらされたのです・・・」 と、そんなお話をされたのだった。


要するに 努力なくして、セレンディピティ は起き得なかった、幸運に出会うことはなかった・・・と 言う内容だった。
ひいてはつまり、「 長い間、いかに努力を重ねてきたか・・・」 と 言うことを暗におっしゃったのだった。


若い人たちには、夢を持ち、その夢のために努力を惜しまず、これからもどんどん興味のある分野を開拓していってほしい。既存の事柄で残りの何かを探すのではなく、オリジナリティ溢れた新しい研究から何かを探していってほしい。そして、そういう探求(発見)でしか、日本が日本として生き残っていく道はない 」 と、ハッキリ明言されていた。

あまりに素晴らしい内容なので、眠気はみるみる吹っ飛び、最後はメモを取りながらじっと聞き入った。

偉い先生は、当たり前だけど偉い。 やっぱり偉い。 本当に偉い。(笑)


まして今はこんな時代・・・いや、こんな時代だからこそ、耳を傾けねばならない言葉を、我々は決して聞き逃してはならない。
そしてまた、次代を担う子供達にも必ず伝えていかなければならない。


真実の言葉、聞かねばならぬ言葉と言うのは、昨晩のように必ず人のココロに触れ、何かしら感動を生むものなのです。


いやぁ・・・、昨夜はホント、久しぶりに感動と歓喜でココロ奮えたいい夜だった。


映画 serendipity について




余談だけど、「セレンディピティ 」(serendipity)・・・という、映画もある。
ご覧になった人は居るだろうか?


いくつもの偶然が偶然を呼び(幸運が幸運につながり)、それにより生まれた偶然が再び幸運をもたらし、最後は運命の人と真の再会を果たす...。
というような軽いラブコメなんだけど、serendipity の要素としては、偶然が幸運を招きいれ、また 全ての事象は偶然ではなく必然なのであるというストーリー運び・・・(このへんかな?) と、記憶してるんだが...。(観たのはかなり昔なのでうろ覚え)
しかし、登場人物の二人の努力によって生まれた serendipity と言うテイストは別段 含まれていない内容だったし、またそれほど印象深い映画でもなかったのだが(笑)、serendipity つながりで、ここに記しておこう。


ちょっと違うんです...



セレンディピティ 」(serendipity)・・・
セレンディピティを、どういうワケだか、「 せれんびりてぃ 」と、発声する人が結構いる。(笑)


なぜだろう?
セレブと言う言葉が流行った当初、名声、高名と言った意味のある セレビリティ(celebrity)から、セレブと言う言葉が浸透したと思うんだが、その セレビリティ と 混同でもしちゃってるのか? 「 せれんびりてぃ 」と、発声する人(中年)がとても多い。


しかし それは間違い。 正しくは、serendipity セレンディピティ だ。


それから本日の文学賞・・・
これは、大勢の村上ファンからしてみれば、「 もしかしたら?」 と 言う期待があっただけに、少々残念だったですね。
私もとてもガックシ...でした。
ま、また次回に期待...というコトで....。