出会いと、卒業式と、そして願いを叶えよう ♪

今日は卒業式。


あいにく車は車検中。
(前述の、Rクンの母に連絡してみたが、あちらは今、実家の父上の不調にて、実家滞在中。)

ならば 今朝は私もと、娘と同じ 乗り物利用で、今日で最後の学び舎に足を運ぶ。
途中、他校だろうが、やはり卒業式参列のための、ご父兄の姿がチラチラと見られる。


市電に乗り換えた時、隣り合わせた、式服姿の美しいお母さんに、軽く会釈した。
すると、あちらも返してくれた。
そうなればもう、話しかけるしかない。(笑)

娘の学校のすぐ近隣に位置している、県立高校の生徒と、そのお母さんだった。


方向は違えど、うちの子と同じように、1時間半もかかる道のりを、3年間通ったこと。
そして、そのお母さんも、毎朝毎晩、駅までの道を送迎したこと。
6時すぎには家を出る、わが子のために、5時前に起きてお弁当を作ったこと。
何より、わが子らが健康で、一日も休むことなく、3年間を乗り切ったこと。
電車に揺られながら、そんなことを話しながら、「 そうそう。そうですね〜 ああ。おんなじね〜 」
などと思えば、 次第に胸も熱くなる。


同じ学校じゃない、このお母さんと、初対面にもかかわらず、母という心と心で触れ合えた。
なんか不思議ね。
この朝の、この良い出会い・・・


その県立高校の親子が降りた後、二駅先で私も下車した。
「 本格的に降らなきゃいいな 」と 思いながら、曇り空を仰ぎ見る。 歩くこと3分・・・。

娘の入学当時は、私も、自身の急激な環境の変化により、何においても余裕がなく、入学式以降は一度だけ参観日に出て以来、その年は結局、体育祭だけ立ち見して終わった。
2年次には、体育祭すら行かなかった。
3年になっても、参観日その他には、とうとう時間の都合がつかず、1度しか出席できなかったが、体育祭には、久しぶりに夫婦揃い、母も一緒に観覧した。
しかし去年の秋以降は、3度に渡り、親と子と先生との三者懇談があり、今年に入ってもまた一度。。。
だから最近になり、やっとここまでの道のりや、校舎や、担任の先生にも慣れたって言うのに、なのに今日でもう最後・・・(笑)

高校生になると、父兄の付き合いは、途端に希薄になる。
役員でもやっていなければ、父兄同士の繋がりなど、ほとんど皆無に等しい。
まして娘達は、通学に1時間以上もかかる、校区外の端っこの端っこから通学している。
ますますもって、父兄の中で知り合いを探すのは、困難だ。
でも、なんてことはない。今日の父兄は、みんな3年生の父兄だもん。。。


そうそう、そうだよ。。話しかければいいんだよ。

ホールの後方から、一旦 背を反らし、父兄席を ぐるりっ と眺め、そして 一人で座っておられる そのお母さんの横へ、「 よろしいですか ? 」と、声をかけ、着席した。
ちらっとお顔を拝見すれば、ショートカットの良く似合う、色白で見るからに穏やかそうなお顔のお母さん。
首を斜めに曲げながら、「 何組さんですか ? 」と、尋ねてみた。
私は、一人っ子の一人娘を育てたせいか、幼稚園時代の「たんぽぽ組さん」とか「ひまわり組さん」の「 さんづけ 」が抜けない。(笑)
中学校ん時も、「 何組さんですか ? 」と、複数回、尋ねたかと思う。
( あら。。本筋へ戻ろう。 笑 )


すると、穏やかな雰囲気と知的な感じを併せ持つそのお母さんは、私の顔を見ながら、優しく
「 3組さんですよ。」と応えてくれた。
「 ああ。同じですね。私も3組です。( 正確には娘が3組 ) 」と、また、ひとしきりおしゃべりに花が咲く。
もうこれで最後だって日に、初対面ながら、娘と同じクラスのご父兄だった。
ああ、これまた不思議な偶然で。。。

式典も終わり、最後のホームルームのため、教室へ移動。
子供らが、ひとりずつ、先生へ向き直り、感謝の言葉を述べる。
詰まる言葉・・・堪えきれず、泣き始めるクラスメイト。 そしてご父兄。


そして最後に、先生のお言葉・・・
「 みんな、今日で3組は解散だけれど、勉強はこれからもずっと続けてってくれよ。」
「 いろいろな困難にぶつかった時、或いは岐路に立った時、やはり君たちを救うのは、勉強です。」
「 勉強を休まず、続けてきたと言う自信、そしてその経験。。勉強は身を助ける。 一生、勉強の連続だ。 どうか勉強を止めないで、続けていこう。」
「 そして、願えば叶う! この言葉を忘れずにいてくれよ。」

先生に・・・先生と呼ばれる立場の方に、「 勉強は身を助ける。」なんて言われたら
この年になっても、やはり背筋が ピーン!となった。 
使い古された言葉だけれど、「 願えば叶う 」 だなんて ・・・やっぱり素敵な言葉じゃないか!!


どう生きていきたいか。。 
いや・・・
どう生きたいか? と、言うより、人生は、どう願うか、だ。。
ひいてはつまり、その願いが、生きるということになっていくだろう。。。


どうか、どうか・・・願いながら、ひとつひとつ夢を叶えていって欲しいと、そう願う。
自分に負けず、自分を信じて、勇気を持とう。
奮い立つほどの勇気を持って挑んでいこう。

ああ。朝から忙しい一日だった。
午後から、労務士さん来訪だったので、急いで帰宅。
もう、70にも近い労務士さんの顔を見たら、なぜだか不思議。  ほっ とした(笑)


ともかくも、巣立ちの時・・・おめでとう。おめでとう。 そして皆さん、ありがとう・・・